
ギンレイで「麦の穂を揺らす風」を」を観ました。主演キリアン・マーフィー 監督ケン・ローチ 2006年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品です。
医師への夢を捨てアイルランド独立運動に身を投じ、殺戮と粛清を繰り返し、一応の独立を手にした後は内戦で骨肉の争い・・・という最近観た中では重くて救いの無い映画です。
アイルランドの、緑に溢れていながらどこか寂寥感のある風景に麦を揺らす風が本当に「辛い」です。
キリアンマーフィーは「プルートで朝食を」の綺麗なゲイ役のイメージがありましたが、シリアスな役を好演しています。28日後の主演で世に出たらしいですがまだ観ていません(これはパニック映画?)。幅の広い演技のできる役者で将来楽しみです。
気になったのはイギリスによる圧政の描き方が一方的過ぎること。別にイギリスの方を持つわけではありませんがあそこまでステレオタイプだとかえって滑稽味が出てしまいます。
麦の穂や若き兵士の墓に向け
2 件のコメント:
さっそくお邪魔させて頂きました。
飯田橋には何度も足を運んでいるのも関わらず、ギンレイはまだ未経験です。当然(?)この映画も未見なのですが、志ん八師匠の「麦を揺らす風が『辛い』」という独特な表現には感銘を受けました。句会でのご活躍が目に浮かぶようです。
やや影響を受けやすい私も拙句の極みながら・・・・。
めかり時 縹渺の果てかな コンラッド
またラグタイムにて宜しくお願いしますm(__)m
かーぷ坊ずさん
どうもです。
アバンギャルドな俳句有難うございます。
「目借り時」とは蛙が人の目を借りるのでつい人間がこっくりこっくりするという春の季語ですが、なかなか使えるものではありません。通ですねえ。さらに縹渺の果て さらにまたコンラッド(←作家の名前??)と来ては凡人の鑑賞を拒絶していますねえ。
ここまでくると現代詩の領域に達しています。
次回お会いしたときにユックリ「想い」をお聞かせ下され。
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