櫻桃庵はわが弊屋のことです。小さな庭に植えた苗木がいつの間にか大きくなりました。俳句や本や映画や友達のことなんかをぽつぽつ書く日記です。 2007年から2010年までmixiに引っ越していたため更新できておりませんでしたが、此方も少しずつ書いていきます。

2007年4月12日木曜日

花祭 仏生会 潅仏会 花御堂

4月8日は花祭です。
お釈迦様の生誕を祝う行事です。仏様が生まれたから仏生会、仏様に甘茶をかけるから灌ぐ(そそぐ)と書いて潅仏会、一般的に知られている「花祭」という呼び方は浄土宗が称したものが庶民に分かりやすかったから広まったようです。お寺の境内に小さく花で飾った花御堂をしつらえ、そこで小さな釈迦像に甘茶を灌ぎます。

今年は通りがかった日暮里の本行寺でポットに入った甘茶を頂戴しました。とても甘く春の幸せを感じました。 甘茶はお釈迦様が産まれたとき八大竜王がお祝いに甘露の雨を降らせたことから来ているらしいですが2500年も前のことですからよくわかりません。

この本行寺は太田道灌の物見塚があったところだそうで一茶の句碑が立っていました。
ここの昔の住職の一瓢は一茶のお友達だったそうです。

枝垂桜はもう終わりですが、花梨の花が仏様が入っているようなつぼみを開いて咲いていました。

陽炎や道灌殿の物見塚  一茶

甘茶から苦しいほどの香りかな 志ん八

こなから (大塚)

大塚にある居酒屋、「こなから」という店です。

お茶の水にある、おでんの有名店(モルツのCMにも使われました。)も同じ名前ですが関係ないようです。

昔から半分を『なから』そのまた半分を『こなから』というようで4分の1という意味らしい。
したがってお酒の場合は二合半ということです。適量ということなんでしょうなあ。

大塚には居酒屋四天王ということであと『江戸一』、『串駒』、『きたやま』という三店があるらしいのでいつか制覇してみたいものです。(下戸の私の発言としては変?)
お酒は日本酒がメインで、それようにおいしい料理がそろっていますが、焼酎もけっこうあります
季節の美味しいものを其のときにあわせた調理法で食べさせてくれます。
定番メニューのお勧めは マグロの酒盗とクリームチーズの和え物。
決してミスマッチではありません。

豊島区北大塚1-14-7 03-5394-2340

こなからの酒を瓢に遅桜       瓢 : 読み(ふくべ)




             

歌之介 独演会

花祭りの4月8日 
歌之介師匠 48歳誕生日独演会です。私は14日に48歳を迎えるので、6日だけお兄さんであります。

鹿児島県出身でお国言葉での落語がブレイクして鹿児島はもちろん落語会メジャーとなっています。あまり古典はやらず新作や小話に力点を置いているようです。私はもともと古典派だったのですが、マシンガンのようなトークと、観客を盛り上げる林家三平を思わせる力はすごいと思います。

ただし今回はちょっと不出来でした。折りしも地方選挙投票日の公演だったのですが、二日前までは地元候補の応援演説に明け暮れていたらしく、声はガラガラで準備不足の感も否めません。持ち味の 小話は新作が少なく覚えられなかったので単語カードにタイトルが書いてあってそれをめくりながら話すという有様です。せっかく干支の誕生日を祝って集まってくれたファンに見せる芸ではなかったと、ちょっとだけ厳しく申しておきます。それでもやさしいファン達はそんな師匠を気遣いながら、良く笑い楽しんで帰りました。

演目
泣いて笑って歌合戦
爆笑小話100連発
嗚呼 老いるショック