櫻桃庵はわが弊屋のことです。小さな庭に植えた苗木がいつの間にか大きくなりました。俳句や本や映画や友達のことなんかをぽつぽつ書く日記です。 2007年から2010年までmixiに引っ越していたため更新できておりませんでしたが、此方も少しずつ書いていきます。

2007年3月6日火曜日

ギンレイホール

私の働く東京の飯田橋というところには、ギンレイホールという名画座があります。名画座などというジャンルを若い人は知らないでしょうが、20年位前まではロードショーが終わったものや、名実ともに名画といわれたものを安く2本立て3本立てで観せていたものです。せんべいの臭いとタバコの煙(禁煙なんて守る客のほうが少なかったのです)が立ち込めて、椅子も固かったですが、貧乏学生の娯楽の一つで一年間で100本の映画を観ることに挑戦したりしました。「カサブランカ」も「追憶」もみんなそんな名画座で知りました。衰退したのはビデオデッキの普及とレンタルショップの繁栄が理由でしょうが、手軽さの代償に劇場で味わう臨場感は手放してしまったのでしょうね。ギンレイはそういった情勢の中で貴重な映画館です。今は名画座的な部分と単館ロードショー的な部分で若い世代も取り込んだり、年間パスポートを発行したりとか意欲的に生き残ろうとしています。今週は「手紙」と「紙屋悦子の青春」がかかっています。

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