櫻桃庵はわが弊屋のことです。小さな庭に植えた苗木がいつの間にか大きくなりました。俳句や本や映画や友達のことなんかをぽつぽつ書く日記です。 2007年から2010年までmixiに引っ越していたため更新できておりませんでしたが、此方も少しずつ書いていきます。

2007年3月13日火曜日

新寿司 (登戸)

ラグタイムの常連のT社長が、地元に強烈に美味しい寿司屋があるというので、先週の土曜日に登戸に集合しました。常連たちは半信半疑で千葉や川越なんぞという遠地からわらわら集まったのです。
連れて行かれたのは歩いて10分程の住宅地で期待感はどんどん低下であります。構えも店に入ってもちっとも豪華さはなく「大丈夫かよ~」と思いながら着席です。
ところが…T社長疑ってごめんなさい!であります。
掛け値なしに美味しい店です。

・鮑の肝和え
・馬糞雲丹
・茹タラバガニ (味噌に仕事がしてあります。)
・牡蠣の柚子みそ焼き 
・スペイン産鮪のヅケ
・鰆握り
・鮪カマ握り
・カマ焼き
・鯛握り
・鯵握り(愛媛県三瓶町産)
・大トロ握り
・小肌
・浅蜊味噌汁
・マスの筋子握り (酒粕と味噌に漬けてあった!)
・牡蠣握り
・卵握り

思い出せるだけ書いてみましたがすべて驚くほどの新鮮さとよい仕事
で感動させていただきました。
店主が褒められたがり屋さんなのがちょっと可愛いですがご愛嬌です。
美味しいものを厳選するのでネタ数は少ないといっていました。
したがってお好みよりも、今回のように「おまかせ」がお得とのことです。

〆て¥8,000+飲み物代位でした。ご馳走様でした。

小肌好きな私は連休明けのシンコ(小肌ジュニア)が出るころにまた訪れるでありましょう。 (写真は下戸の店主が選りすぐったさっぱりとした濁酒 下戸の私も少し舐めて納得?)
044-933-2338 

親方の薀蓄長し浅利汁

映画「上海の伯爵夫人」

「上海の伯爵夫人」を観ました。「日の名残り」のカズオイシグロ脚本です。落魄した美人貴族と家族をテロで失って厭世に囚われた元外交官の恋。第二次世界大戦前夜の魔都上海の世界観。うーん俳句の世界では「付きすぎ」といいますなあ。ややクサイメロドラマです。真田広之が重要な役どころでちゃんと演じてはいるのですが、クセのある役なのでもっと怪演してもよかったのにと中途半端に見えるのは私が日本人だからかも知れません。…と酷評しましたがヒロインは悲劇性のある美人で好きです。大叔母役がヒロイン役の実母で義母役が叔母というキャスティングは面白いですね。偏愛している姪をヒロインに取り戻され号泣する小姑がやけに存在感あるなあと思えば子役の実母とは、なんて身内っくな配役なんでしょう。…と結局は結構楽しめました。

2007年3月11日日曜日

カフェラグタイム

飯田橋の近くに「カフェラグタイム」があります。自らを「好青年」と呼ぶマスターとお姉さんがやっている珈琲店です。JAZZと珈琲が大好きなマスターが20年前にオープンしました。いわゆるJAZZ喫茶ではないので、大音響のオーディオはありませんが、いつも流れるJAZZと楽しい会話と、おいしい珈琲を提供してくれています。

土地柄多い出版関係者、文筆業、カメラマン、デザイナ、女優、チェス名人、占い師と多士済々のサロンという側面もあり、音楽だけではなく、映画、文学、落語などの話題も繰り広げられています。前にも書きましたが私が俳句に出会ったのもこのお店です。(女子高生や近所の主婦、私のような一般会社員もたくさんいますので敷居は高くありません。)

木金の夜に行われるライブは様々なタイプの名人が登場します。20人位で満員の店なので、演奏者の距離も近く大店にはない臨場感があります。お近くの方はいらしてください。志ん八はたいがいおまちしていますよ。
http://dagashi.org/fujimi/ragtime.html

しやばどうびや店に二十の冬巡る

2007年3月10日土曜日

桃の花

桃の花は雛祭りには欠かせないアイテムです。女の子のお祝いらしい華やかさがありますねえ。 また反面、桜の儚さ梅の清明さとは違い、やや甘い鬱陶しさを感じます。中国では邪を祓うとか、桃源郷とか、結構格調高く位置づけされているようです。桃の実の豊潤さからエロティックな連想も出てまいります。
通常開花時期は雛祭りをする3月上旬には間に合いません。見頃は旧暦の計算ならちょうどあったのでしょうが、現行暦でいうと約一ヶ月遅れの4月中旬です。 どうしているのか輸入品か暖かい部屋で枝だけを咲かせてしまうテクニックがあるのでしょうか。

睦言に飽ひてしまつて桃の花

2007年3月8日木曜日

句会の楽しみ

句会の楽しみは格別です。定期的に句友と集い、持ち寄った句またその場で詠んだ句を互選して味わって、褒めて、たまには貶します。場合によっていは酒食を共にし、おいしい時間を過ごします。

俳句を純粋芸術ではなく第2芸術といった人がおりますが、それも結構。純粋という小説や絵画をもちよって楽しい夜(昼でもよいのですが・・)を過ごすことはなかなかできないでしょう。楽しく遊ぶ、でも真剣に遊ぶということができるなら二流でも三流でもよいです。俳句に命を賭けている専門俳人の方には怒られるかもしれませんがそれほど麻薬的な楽しさであります。

私が通っている句会は学生から壮年まで、専門家も私のような一年生もいるというかなりバライティに富んだメンバーですが、お互いを尊重しながらまったくの対等、平等な関係です。出入りも自由な空気は、仕事がらみの利害や上下関係でがんじがらめの心を解してくれます。そして驚くほど新鮮な気持ちになって遊んでいるにもかかわらず学ぶことができます。俳句を始めようとしている方はとにかく句会に参加されたらきっと楽しいですよ!

2007年3月6日火曜日

ギンレイホール

私の働く東京の飯田橋というところには、ギンレイホールという名画座があります。名画座などというジャンルを若い人は知らないでしょうが、20年位前まではロードショーが終わったものや、名実ともに名画といわれたものを安く2本立て3本立てで観せていたものです。せんべいの臭いとタバコの煙(禁煙なんて守る客のほうが少なかったのです)が立ち込めて、椅子も固かったですが、貧乏学生の娯楽の一つで一年間で100本の映画を観ることに挑戦したりしました。「カサブランカ」も「追憶」もみんなそんな名画座で知りました。衰退したのはビデオデッキの普及とレンタルショップの繁栄が理由でしょうが、手軽さの代償に劇場で味わう臨場感は手放してしまったのでしょうね。ギンレイはそういった情勢の中で貴重な映画館です。今は名画座的な部分と単館ロードショー的な部分で若い世代も取り込んだり、年間パスポートを発行したりとか意欲的に生き残ろうとしています。今週は「手紙」と「紙屋悦子の青春」がかかっています。

2007年3月3日土曜日

薄氷(うすらい)

もう春になって溶けそうな氷、または一旦溶けたけどまた少し張った氷などをさします。そのとおり「うすごおり」と読みますが、「うすらい」とよむとやや格好よいですねえ。春めいたもの、春への期待感を存しているような気がします。

乱暴な少年を待つ薄氷